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Channel: 月野ホネ/ブックレポート(MyFavoriteThings)
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美術展三昧

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美術展三昧

A.東大寺ミュージアム、開館記念特別展


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新設の東大寺ミュージアム。行ってきましたとも。
しかしなんですかね、法華堂(三月堂)の不空羂索観音像と日光・月光菩薩像とか、戒壇堂の四天王立像とか、東大寺がらみのお宝を全部ここへ集めてしまうというのも、ちょっと乱暴かななんて思ってしまうのですが。やはり古い御堂のなかで見たいものもあるはず。
しかしともかく、この不空羂索観音像の美しいこと!
ちなみに、わたしは東大寺友の会の会員になったので、ミュージアムにも大仏殿にも無料で何回でも入れます、ふふん。




B.
奈良国立博物館、正倉院展

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今年の正倉院展の目玉のひとつは、この「碧地金銀絵箱」だという。
<箱好き>としては、見逃せない。そしてこの花の文様の美しさときたら!わたしんちの宝箱としてぜひほしいところだ。
しかしなんですかね、毎年、毎年、お宝を少しずつ小出しにするこの正倉院展の手法、なんとかならぬものでしょうか。せめて十年に一度、ぜーんぶ見せてくれる「大」正倉院展をやってくれてもよさそうなものだと思うのだが、どうだろうか。




C.万葉文化館中島千波展

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「月下美人の仲間」(2008)



中島千波さんの「おもちゃシリーズ」の絵、大好きである。
特に、このメキシコ風のおもちゃが描かれているのを見るたびに、彼の国へ行きたいという思いがつのってつのってつのるわけである。


D.佐川美術館、歌川国芳展


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「忠臣蔵十一段目夜討之図」
1831


国芳といえば、武者絵や戯画が有名なわけであるが、今回の展示でいちばんこころに残ったのは「風景画」だった。国芳が、西洋絵画に対する関心が深く、陰影や遠近法等の手法をいち早く取り入れていただなんて、(とほほ、)ちっとも知らなかったのである。


E.木津川アート2011

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いわゆる街中アートである。
京都府といっても奈良からすぐ近くの木津川市周辺で開催されている。
・・・この辺りは、まだ古い民家や商家、倉庫などが残っているところ。今回の展示も、そうしたスペースを借りて、そこで現代アートを見せようという試み。それがぴったり行くととても楽しいし、逆に安易に古い建物に想を得てしまいました~なんて作品もあったりして。どちらにしてもそれがまあ見どころでもあるのだが。
面白かったのは、たとえば上の画像 (「そこに咲く花」、三上由美子)
・・・古い民家の部屋の中に、グラスの破片でつくった花をしきつめた作品。
とても煌めいている。



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